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青色申告は無料でできる?65万円控除までの費用と条件を整理

公開日:2026-10-15 最終更新日:2026-10-15  執筆:AIツール比較ノート編集部

この記事では、青色申告をできるだけお金をかけずに済ませる方法と、65万円控除までに何が必要かを整理します。
結論:提出(e-Tax)までは、国税庁の確定申告書等作成コーナーを使えば、有料ソフトを契約しなくても進められます。
費用がかかるかどうかは、65万円控除の前提になる「複式簿記の帳簿」をどう付けるかで決まります。

この記事の確認日:2026-10-15
前提:令和8年分(2027年2〜3月に申告する分)の確定申告を想定しています。
執筆:AIツール比較ノート編集部(国税庁と各社の公式サイトの公開情報をもとに作成)

有料のソフトも含めてじっくり比べたい人は、確定申告ソフト3社の比較もあわせてご覧ください。

結論:費用をおさえて青色申告する2つの方法と1つの注意点

費用をおさえて青色申告する方法は、大きく分けて次の2つです。それぞれ「お金をかけずにまかなえる範囲」が違います。あわせて、取り違えやすい注意点を1つ紹介します。

国税庁の確定申告書等作成コーナー(決算書・申告書を作る道具)

国税庁の確定申告書等作成コーナーは、国税庁がホームページで提供している、決算書・申告書を作る道具です。青色申告決算書を作成し、続けて所得税の申告書を作れます。作成したものは、e-Taxで送信(提出)できます。

くわしくは、後半の「国税庁の確定申告書等作成コーナーでできること」で、出典とあわせて説明します。

有料ソフトの無料期間・初年度無料キャンペーン(条件あり)

freee会計・マネーフォワード クラウド確定申告・やよいの青色申告 オンラインは、いずれも有料のソフトです。ただし、お試しの無料期間や、初年度無料のキャンペーンがあります(条件あり。比較表を参照)。

期間・申込期限・登録が必要なもの・申告まで使えるかは、会社ごとに違います。後半の「確定申告ソフトの『無料』を同じ物差しで比べる」で、同じ項目に並べて整理します。

注意:白色向けの無料プランと、青色向けの製品は別

弥生の「やよいの白色申告 オンライン」には、フリープランがあると案内されています(条件あり。弥生公式で確認)。ただし、これは白色申告向けの製品です。

青色申告をする場合は「やよいの青色申告 オンライン」が別の製品として用意されています(弥生公式)。

65万円控除に必要なものを「帳簿」と「提出」に分けて考える

令和8年分の青色申告特別控除は、条件によって65万円・55万円・10万円に分かれます(国税庁 No.2072 青色申告特別控除、令和8年4月1日現在)。

65万円控除の条件は、まとめると「帳簿」と「提出」の2つに分けられます。費用をかけずにまかなえるかどうかも、この2つで分けて考えると整理しやすくなります。

なお、青色申告をするには、前もって税務署へ承認申請を出しておく必要があります(国税庁 No.2070 青色申告制度)。

帳簿:正規の簿記の原則(一般的には複式簿記)で記帳する

1つ目は帳簿です。事業所得などがあり、「正規の簿記の原則」に従って記帳していることが条件です。正規の簿記の原則とは、一般的には複式簿記のことです。複式簿記は、1つの取引を2つの面から記録する帳簿の付け方です。

その帳簿をもとに、貸借対照表と損益計算書などを作り、申告書に添付します。

また、「現金主義」という特例を選んだ人は、55万円の控除は受けられません(No.2072)。65万円控除は55万円の要件を満たすことが前提のため、こちらも受けられません。

提出:期限内に、e-Taxで送信する(または優良な電子帳簿保存+届出)

2つ目は提出です。上の書類を添付した申告書を、期限内に提出することが55万円控除の条件です。65万円控除には、さらに次のどちらかが必要です(No.2072)。

方法ごとに「どこまで費用をかけずにまかなえるか」

方法ごとに、「帳簿」と「提出」をどこまで費用をかけずにまかなえるかを1つの表にしました。料金や期間の数字は、本文ではなく比較表(確認日つき)にまとめています。

方法①帳簿(複式簿記で記帳)②提出(期限内・e-Tax送信)
国税庁の作成コーナー—(決算書・申告書を作る道具。帳簿付けの機能は本記事では確認できていない)国税庁のサービスでできる(作成したものをe-Taxで送信できる。有料ソフトの契約は不要)
有料ソフトの無料期間・初年度無料3社とも複式簿記の帳簿づくりに対応と案内。無料の範囲は会社ごとに違う(条件あり。比較表を参照)弥生の初年度無料は申告まで使える。お試し期間で申告まで使えるかは会社ごとに違う(下の「5項目で見る『無料』の条件の違い」を参照)
有料ソフト(2年目以降)対応(費用がかかる)対応(費用がかかる)

ポイントは、作成コーナーは②の提出と、決算書・申告書づくりのための道具だ、ということです。①の日々の記帳(帳簿)をどう付けるかは、別に考える必要があります。

国税庁の確定申告書等作成コーナーでできること

ここでは、作成コーナーについて国税庁の公式ページで確認できたことだけを紹介します。

青色申告決算書・収支内訳書を作成し、続けて申告書を作れる

e-Taxのよくある質問によると、作成コーナーでは青色申告決算書・収支内訳書を作成できます。現金主義用の青色申告決算書も作成できます。作成した後に、続けて所得税の申告書を作成できると案内されています(e-Tax よくある質問)。

作成したものはe-Taxで送信できる

国税庁の案内では、作成コーナーで作成した申告書や青色申告決算書などは、e-Taxで送信(提出)できるとされています(国税庁 確定申告書等作成コーナーの案内)。

つまり、65万円控除の条件のうち「期限内にe-Taxで送信する」部分は、有料ソフトを使わなくても、作成コーナーで満たせます。ただし、その前提として、複式簿記で付けた帳簿と、それにもとづく書類が必要です。

※上の案内ページは令和7年分の特集ページです。令和8年分の案内が公開されたら、内容を照らし合わせて更新します。

作成コーナーが向いている人・向いていない人

本記事で確認できた範囲では、作成コーナーは「決算書・申告書を作る道具」です。その前提で、向いている人と向いていない人を整理します。

向いている人

向いていない人

確定申告ソフトの「無料」を同じ物差しで比べる

まずは3社の無料の条件と料金を、確認日つきの比較表で確認してください。

ツール無料プラン有料プラン日本語対応向いている人
freee会計無料プランなし。30日間無料でお試し可能(メールアドレスのみで登録、クレジットカード登録不要)スターター 年払い11,760円(月あたり980円)〜(税抜)。月払いは1,780円/月(税抜)日本語(国内サービス)スマホアプリも使って、記帳から電子申告まで進めたい個人事業主・副業の人公式サイト
マネーフォワード クラウド確定申告無料プランなし。1ヶ月間の無料トライアルあり(クレジットカード不要、1事業者1回、有料プランへの自動移行なし、一部利用できない機能あり)パーソナルミニ 年払い10,800円(月あたり900円)〜(税抜)。月払いは1,280円/月(税抜、2026年12月1日から1,680円/月に改定予定)日本語(国内サービス)銀行・カード明細の自動取り込みを中心に、年払いで費用をおさえて確定申告したい個人事業主・副業の人公式サイト
やよいの青色申告 オンライン初年度無料(セルフプラン・ベーシックプラン。2027年3月15日までの申込分、自動更新の決済方法の登録が必要、1事業者1回)。別に最大2か月の無料体験プラン(決算・申告機能は利用不可)ありセルフプラン 年額11,800円(税抜)。初年度はキャンペーンで無料日本語(国内サービス)初年度の費用をおさえて青色申告を始めたい人、電話やチャットで操作を質問したい人(ベーシックプラン以上)公式サイト

※料金・機能は2026-10-12時点で編集部が公式サイトを確認したものです。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

5項目で見る「無料」の条件の違い

「無料」と書かれていても、中身は会社ごとにかなり違います。そこで、同じ5つの項目で並べました。数字は書かず、条件は上の比較表で確認できるようにしています。

項目freee会計(お試し)マネーフォワード(無料トライアル)弥生(初年度無料)弥生(無料体験プラン)
期間あり(比較表を参照)あり(比較表を参照)初年度(比較表を参照)あり(比較表を参照)
申込期限公式で確認できず公式で確認できずあり(比較表を参照)公式で確認できず
支払い方法の登録不要(クレジットカード登録不要)不要(クレジットカード不要)必要(自動更新の決済方法)公式で確認できず
終わったら自動で有料になるか公式で確認できずならない(自動移行なしと案内)自動更新あり(キャンセル期限あり)公式で確認できず
申告(決算・e-Tax)まで使えるか公式で確認できず使えない(申告書の出力・提出はトライアルでは不可。雑所得・控除のみの申告は例外)使える使えない(決算・申告機能は利用不可)

出典:各社の料金ページ(freee会計、マネーフォワード クラウド確定申告、やよいの青色申告 オンライン)、マネーフォワード よくある質問「トライアル期間中はすべての機能を利用できますか?」

「公式で確認できず」は、編集部が公式ページで確かめられなかった項目です。申し込む前に、各社の公式ページやサポートで確認してください。

弥生の「無料体験プラン」と「初年度無料」は別物

弥生には、無料で使える仕組みが2つあります。名前が似ているので、取り違えないよう注意してください。

青色申告の決算・申告まで無料で済ませたいなら、対象になるのは初年度無料キャンペーンの方です。

freee会計:無料期間で青色申告まで進めたい人に向くか

freee会計

銀行・カード明細の自動取得や質問への回答で帳簿を作り、青色・白色の確定申告書の作成から電子申告まで行えるクラウド会計ソフト。

  • 無料プラン:無料プランなし。30日間無料でお試し可能(メールアドレスのみで登録、クレジットカード登録不要)
  • 有料プラン:スターター 年払い11,760円(月あたり980円)〜(税抜)。月払いは1,780円/月(税抜)
  • 向いている人:スマホアプリも使って、記帳から電子申告まで進めたい個人事業主・副業の人
公式サイトで詳しく見る

freee会計には、無料プランはありません。お試しの無料期間があり(条件あり。比較表を参照)、メールアドレスだけで登録できると案内されています。

お試し期間中に決算・申告まで使えるかは、編集部では公式ページで確認できていません。無料期間だけで申告を済ませるつもりなら、事前に公式で確かめてください。

出典:freee会計 料金ページ

向いている人

向いていない人

マネーフォワード クラウド確定申告:お試し後に自動で課金されないか気になる人

マネーフォワード クラウド確定申告

銀行・カードなど2,300以上のサービスと連携して明細を自動取得・仕訳し、青色・白色の確定申告書の作成と電子申告ができるクラウド確定申告ソフト。

  • 無料プラン:無料プランなし。1ヶ月間の無料トライアルあり(クレジットカード不要、1事業者1回、有料プランへの自動移行なし、一部利用できない機能あり)
  • 有料プラン:パーソナルミニ 年払い10,800円(月あたり900円)〜(税抜)。月払いは1,280円/月(税抜、2026年12月1日から1,680円/月に改定予定)
  • 向いている人:銀行・カード明細の自動取り込みを中心に、年払いで費用をおさえて確定申告したい個人事業主・副業の人
公式サイトで詳しく見る

マネーフォワード クラウド確定申告には、無料トライアルがあります(条件あり。比較表を参照)。クレジットカードは不要で、有料プランへ自動で移らないと案内されています。ただし、トライアルでは一部利用できない機能があります。確定申告では、申告書のプレビュー、PDF・XTXファイルの出力、提出が使えません(雑所得や控除のみを申告する場合は例外)。事業所得の青色申告は、トライアルだけでは提出まで進めません。

マネーフォワードは料金の改定を予定しています。内容はカードと比較表を参照してください。

出典:マネーフォワード クラウド確定申告 料金ページ、マネーフォワード よくある質問

向いている人

向いていない人

やよいの青色申告 オンライン:初年度無料を使う人の注意点

やよいの青色申告 オンライン

取引データのAI自動仕訳で複式簿記の帳簿を作り、青色申告決算書・確定申告書の作成とe-Taxでの申告ができるクラウド青色申告ソフト。

  • 無料プラン:初年度無料(セルフプラン・ベーシックプラン。2027年3月15日までの申込分、自動更新の決済方法の登録が必要、1事業者1回)。別に最大2か月の無料体験プラン(決算・申告機能は利用不可)あり
  • 有料プラン:セルフプラン 年額11,800円(税抜)。初年度はキャンペーンで無料
  • 向いている人:初年度の費用をおさえて青色申告を始めたい人、電話やチャットで操作を質問したい人(ベーシックプラン以上)
公式サイトで詳しく見る

やよいの青色申告 オンラインは、セルフプランとベーシックプランが初年度無料になるキャンペーンを行っています(条件あり。比較表を参照)。キャンペーンには申込期限があり、自動更新の決済方法の登録が必要です。

更新しない場合は、契約終了月の前月末日までにキャンセルできると案内されています。2年目からは通常の料金がかかります。

出典:やよいの青色申告 オンライン 料金ページ

向いている人

向いていない人

2年目からの費用も見ておく

お試し期間や初年度無料が終わると、2年目からは各社の料金がかかります。最初の1年が無料でも、2年目以降の費用を合わせて比べないと、結果的に高くつくことがあります。

使う年数・支払い方法・必要な機能を選ぶと、3社の合計額を自動で出せます。1〜3年の総額を計算できるシミュレーターで確かめてください。

無料で青色申告するのに向かない人

次のような人は、無料の方法にこだわるより、有料のソフトを使った方が手間をおさえやすくなります。

よくある質問

作成コーナーだけで65万円控除は受けられますか?

作成コーナーで作った申告書等は、e-Taxで送信できます。そのため、65万円控除の条件のうち「e-Taxで送信する」部分は満たせます。ただし、正規の簿記の原則(一般的には複式簿記)で記帳し、貸借対照表などを添付することが前提です。帳簿の付け方は、別に用意する必要があります。

副業でも青色申告できますか?

青色申告ができるのは、事業所得・不動産所得・山林所得のある人です(国税庁 No.2070)。副業の所得が雑所得の場合は、青色申告特別控除の対象になりません。判定の手順は、副業の確定申告に使うソフトの選び方で解説しています。

無料期間の途中で申告の時期になったら?

無料期間中に決算・申告まで使えるか、期間が終わったらどうなるかは、会社ごとに違います。上の「5項目で見る『無料』の条件の違い」と比較表を見たうえで、各社の公式ページで確認してください。

2027年分から紙の申告はどうなりますか?

令和8年度税制改正の大綱では、令和9年分以後、55万円の控除はe-Taxでの提出が条件となり、65万円になる予定とされています。紙で提出する場合は、55万円の区分がなくなる予定です(財務省 令和8年度税制改正の大綱)。令和8年分の申告には関係しません。くわしくは確定申告ソフト3社の比較で整理しています。

まとめ

青色申告の「提出(e-Tax)」は、国税庁の作成コーナーを使えば、有料ソフトを契約しなくても進められます。費用がかかるかどうかは、65万円控除の前提になる複式簿記の帳簿をどう付けるかで決まります。

あなたのタイプおすすめの方法
帳簿は自分で付けられ、提出のために有料ソフトを契約したくない国税庁の作成コーナー(決算書・申告書づくりとe-Tax送信)
初年度の費用をおさえ、記帳から申告まで1つのソフトで進めたいやよいの青色申告 オンラインの初年度無料(条件あり。比較表を参照)
支払い方法を登録せずに、まずソフトを試したいfreee会計・マネーフォワードのお試し(条件あり。比較表を参照)
お試し後に自動で課金されるのを避けたいマネーフォワードの無料トライアル(自動移行なしと案内)
白色申告だけでよいやよいの白色申告 オンライン、国税庁の作成コーナー
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会社員の副業で申告する副業向けの記事で判定してから選ぶ

※本記事は、令和8年分の確定申告を前提に、2026-10-15時点の公式情報をもとに作成しています。個別の判断は、税務署または税理士に確認してください。